読書ルート

先日羽田空港で「白洲正子自伝」を購入し、読んでる途中です。なんでまた白洲正子に手を出したんだろうと、読みながら考えたので、その軌跡を。

初めて白洲正子の文章に接したのは、彼女と親交があった洲之内徹の「気まぐれ美術館」(新潮文庫)のあとがきを読んで印象に残ってて。

自伝を読んでると、白洲正子の祖父は薩摩隼人の海軍軍人、樺山資紀伯爵。で、父親の親友には「松方コレクション」の松方幸次郎がいて(松方正義の息子)。数ヶ月前にPINEBOOKSで「松方コレクション展」の図録を購入してちょっとかじっていたので、またここでも会えた感じになって懐かしい。

洲之内徹に戻ります。彼の本を読み始めたのは関川夏央のエッセイで「洲之内コレクション」という題名で紹介されていたからで、関川夏央を読み始めたのは、高橋源一郎が明治の文学に関してたくさん文章を書いていて、同じように関川夏央も明治の文学についてたくさんの文章を書いています。

またさかのぼると高橋源一郎の本は四谷三丁目に住んでたときの同居人が持っていたからか。元気にしてるかな?元をたどれば彼に感謝しないといけない。途中から枝分かれしたり、他にもあるけど僕の読書ラインのひとつです。ひとそれぞれに本を読んだり、音楽を聴いたりする際の指針ってありますよね?

駄文長文ついでに、お勧めの本を一冊ずつ。入手困難なものはのぞく
白洲正子白洲正子自伝」(新潮文庫)
洲之内徹「おいてけぼり」(世界文化社)
関川夏央「ただの人の人生」(文春文庫)
高橋源一郎「ニッポンの小説」(現在「文学界」で連載中)