「地ひらく 石原莞爾と昭和の夢」を読んでいる

ここ何年か、白洲次郎が人気を集めていて、NHKでドラマ化されてたりしている。僕の場合、白洲次郎には白洲正子からつながったと思う。高橋源一郎->関川夏央->洲之内徹->白洲正子という具合に。その白洲次郎と同時代、年齢的にはちょっと上の世代の、立場は違うが、日本という国に深く関わった人の話です。著者が福田和也ということで、平成13年に出版されて以来、それにしても平成になってから西暦<=>和暦変換が、パッとできない。改めて、僕は昭和の人間だと思うのです。出版以来いつか読もうと思ってて、本屋で目が合うたびに、いつか読むからねと目配せしながら、そうするうちに7年以上たって、文庫本されてて、今回読むに至ったのです。ひどく、普段は、自分が前提とする当たり前の考え方に拘束されているなーと、そういうものから解放されるには、たまにはこういう本を読むべきなのだと。本を読むという体験はすばらしいと思ったのです。人と会う、音楽を聴く、映画をみる、勉強会に参加する、と同じで。